自社存続の為の健康診断 |
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(1)実質債務超過有無の把握
決算で作成した貸借対照表(以下「BS」)は次の通りだったとします。
(決算書BS)
上記、決算書上の資産の回収可能性等を吟味した結果、「含み損▲」は次の通り算定されたとします。
@売掛金▲50、A在庫▲160、B建物▲250、C土地▲400、Dゴルフ会員権▲30、E投資有価証券▲30、この「含み損▲」を前提に実態BSを作成します。
(実態BS)
上記、実態BSからは、会社の財務状態は実質債務超過▲400となります。ここで問題となるのは、この状態で借入金800を返済できるかどうかです。
(2)過剰債務有無の把握
償却前利益(減価償却+経常利益)の10倍を超える借入金は「過剰債務」と呼ばれています。損益計算上の経常利益が20、減価償却費30だとすると、年間の償却前利益は50です。この「50」は年間の借入金の返済財源で、その10倍、500を超える債務300(800-500)が過剰債務ということになります。過剰債務の存在は危険です。
(3)償却前利益と年間返済額の把握
償却前利益が借入金返済の財源になりますので、償却前利益<年間返済額(運転資金を除く)では、返済財源が足りず、資金繰りが厳しくなります。
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